●2007年3月31日(土曜)の山梨日日新聞掲載広告より
「土と火の神様が与えてくれた表現」
「子育てしながらできる仕事。それが人形作りだったんです」最初は紙粘土を使って見よう見まねで作ったが、「しっかりとした作品を作りたい」と陶芸の道に入った。
「奥の深い世界に入ってしまったと思いましたね。絵はある程度、自在に表現できますが、陶芸は土と人の神様が作品の出来を決めるんです。だから出品作は神様が合格点を与えてくれたものだと思っています」
20年以上にもわたって作り続けているオーケストラシリーズ。演奏者一人一人の表情が生き生き表現され、見ていると荘厳なシンフォニーが聞こえてくるような感覚にとらわれる。
「出品する時に、よくメッセージを書いてくださいと頼まれるんですが、私の作品そのものがメッセージなんです。作家と作品、そして見る人のトライアングルができて、初めていい作品になるんです。邪心を捨て、心の中の見えないエネルギーをどう形作っていくか・・・。これからも陶芸の奥深さを追及していきたいと思います」
造形作家 北杜市 ささき ようこさん